野村不動産は、安藤ハザマと共同で事業参画する1958年竣工の『阿佐ヶ谷住宅』の建て替えに向けた解体工事に着手した。野村不動産にとっては5件目のマンション建て替え事業。来年秋の本体工事着工予定で、建て替え後の約580戸のうち約380戸を分譲する。
旧日本住宅公団が善福寺川沿いの緑豊かな住宅地に分譲した低層住宅で、日本の近代建築に大きな足跡を残した前川國男の設計で知られる2階建てテラスハウスを中心とした45棟と、3〜4階建ての階段室型団地7棟で構成する。
敷地面積は約5ヘクタールの広さ。野村不動産は03年に事業に参画し、安藤ハザマやコンサルタントのINA新建築研究所とともに権利者約150人の合意形成を進めてきた。
阿佐ヶ谷住宅は区分所有法成立前の竣工で権利関係が複雑だったために建替え円滑化法によらず、居住者の権利を建物建築費に置き換える等価交換方式を採用して建て替える。
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